「めがねや!」では、PCで簡単に動画配信をするノウハウ記事をいくつか掲載しています。
主にOBSでの配信方法なのですが、長期的に見ていただいている方も多くありがたい限りです。
そんな中、FFXIVファンキットに、こんなものが追加されました。
Twitch用Streamlabs OBS配信パック (FFXIV ファンキット)
配信ソフトウェア「Streamlabs OBS」でお使いいただける、ファイナルファンタジーXIV オリジナル配信パックです。
本配信パックを利用するには、配信ソフトウェア「Streamlabs OBS」 が必要です。
Twitchでの配信にStreamlabs OBSを使用している方は、ぜひ本配信パックをご活用ください。
と記載があるわけですが、私の記事で動画配信に興味を持った人は「Streamlabs OBSってなんだそれ?OBSと違うの?」「Twitch用」って書いてあるけどTwitchでしか使えないの?」と思った方もいるかも知れません。
というわけで今回は、このStreamlabs OBS配信パックの使い方を簡単にまとめてみようと思います。
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Streamlabs OBSでの配信イメージ |
目次
Streamlabs OBSとは? その入手方法
Twitch用Streamlabs OBS配信パックをダウンロード
OBS配信パックをインポートしよう
インポートされたシーンをセッティングする
01_GAME
02_CAMERA
03_BREAK_SCREEN
04_PRE_STREAM
05_POST_STREAM
06_SOCIAL_PANELS
07_GAME_ALT
その他、必要な設定
Streamlabs OBSとは? その入手方法
Streamlabs OBSは、Webサービス「Streamlabs」が提供している配信ソフトです。
Streamlabsについては、以前に以下の記事で視聴者コメントを表示させる方法をまとめたときに取り上げました。
【OBSでFF14配信】配信中の視聴者コメントを配信画面上に表示する方法【レベル2】
視聴者のコメントを配信画面に表示する機能だけをこの記事では紹介していましたが、他にも、チャンネル登録をしてくれたタイミングでそれをお知らせしてくれる他、配信者をサポートする機能がたくさんあるわけです。
その中でも、TOP画面でデカデカと紹介されているのが「Streamlabs OBS」。
OBSにStreamlabsの機能を組み込んで独自のソフトウェアにしたわけです。
なので、ソフトとしてはOBSとは別物ですが、使い方の基本はそう大きく変わらないと思います。
UIが特殊なので、OBSに慣れたあとだと迷いやすいのは事実ですが、使いやすくなっている箇所もあり、人によってはOBSよりいい!という方もいるかも知れないですね。
そんなわけで、Streamlabs OBSの最新版はTOP画面左下の「Download Streamlabs」からダウンロード出来ますので、まずは入手してインストールします。
Twitch用Streamlabs OBS配信パックをダウンロード
続いて、今回のキモである「Streamlabs OBS配信パック」をダウンロードしましょう。
「Twitch用Streamlabs OBS配信パック」ページの説明文を読みながら下にスクロールすると、ダウンロードボタンが出てきますので、ボタンを押して入手します。
ダウンロードした状態ではファイルはZIP圧縮された状態ですので、「すべて展開」してファイルを使える状態にしておきます。
展開すると出てくるファイルはこんな感じ。
画像上では見えていないですが、「FFXIV-SHADOWBRINGERS_STREAMPACK.overlay」というファイルを使うことになります。
ASSETSフォルダには、使用している様々な素材が納められているので、カスタマイズしたいときにはこちらを見てくださいね。
OBS配信パックをインポートしよう
Streamlabs OBS…長いのでそろそろ略称としてよく使われている「SLOBS」を使いますね。
SLOBSを起動すると、配信管理画面が表示されます。
(インストール後初起動の場合はログイン画面が出てきたりするかも知れませんが、その場合は、配信したいプラットフォームを選択してログイン処理を行っておくと、あとあと楽です)
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配信管理画面(私が昔配信テストしたりした痕跡が残っているので、実際は少し違います) |
画面が表示されたら、左下の歯車マークをクリックして、設定画面を開きます。
設定画面が開いたら、左側メニューから「シーンコレクション」を選択して、出てきた画面から「オーバーレイファイルをインポート」を選ぶと、インポートするファイルを選択する画面が表示されます。
ここで先ほどダウンロードした「Streamlabs OBS配信パック」(FFXIV-SHADOWBRINGERS_STREAMPACK.overlay)を選択します。
すると…。
シーンに「FFXIV-SHADOWBRINGERS_STREAMPACK」が追加され、7つのシーンがまとめてインポートされます。
インポートされたシーンをセッティングする
インポートを行っただけだと、各シーンを使うことは出来ません。
それぞれのシーンの解説と、使うポイントについてここからまとめていきます。
01_GAME
その名の通り、ゲーム画面を配信するシーンです。
ゲーム画面を全体に表示できるほか、アラートBOXやWEBカメラ表示部などもついています。
WEBカメラ表示部分は配信者の表示部分となるので、画像などを重ねることでログ隠しにもなりますね。
【ソースファイル解説】
- ALERT_BOX
お知らせ系の素材がまとめられた場所です。各種お知らせ表示がこの領域で行われます。
ログインしていない状態だと、上のようにStreamlabsのロゴやメッセージが表示されていますが、ログインするとこの表示は消えます。
- TOP_BARS
4つのバナーとテキストで構成されており、「TOP DONATOR」「LAST SUBSCRIBER」「LAST FOLLOW」「LAST DONATE」と記載されています。
「DONATE」、「DONATOR」は寄付という意味なので、各配信サイトやStreamlabs自身の寄付機能などで使います。
LAST FOLLOWは最後にフォローした方ですね。 - GOAL_BARS
こちらは各達成率を表示する箇所です。ALART BOXと同じで、ログインすることで表示されるようになります。種類は以下の3つ。
SUBSCRIBERS:メンバー数
FOLLOWERS:フォロワー数
DONATIONS:寄付金額を表示
それぞれ、設定画面で目標を設定して、どこまで達成できたかを確認することができます。
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目標設定画面 |
- CAMERA
「02_CAMERA」を囲っているフレーム画像です。
- 02_CAMERA
シーン「02_CAMERA」で設定した内容が表示されます。いわゆるWebカメラ画像ですね。
- GLOBAL_FRAME
全体を囲っている闇色(紫という言い方もあるけど、とりあえずそのほうがこのオーバーレイっぽいのでそう呼称します)のフレーム画像です。
一通り解説が終わりましたが、人により使う箇所、使わない箇所があるかと思います。
使用しないソースは、右側の目玉のようなアイコンをクリックすることで非表示にすることができます。
また、この状態のままでは、一番大事な「ゲーム画面」が表示されませんので、ソースを追加します。
「ソース」の横にある「+」アイコンをクリックすると、ソース追加ウィザードが表示されます。
様々なソースが表示されて、いろいろなものが追加できるということがわかりますが、ここではゲーム画面を取得するので、①「ゲームのキャプチャー」を選択して②「ソースを追加」ボタンを押します。
ソースの名前を入力する画面が表示されるので、名前を入力します。わかりやすくするなら「FF14」「FFXIV」などを記載しておくといいでしょう。入力したら「ソースを追加」ボタンを押します。
「ゲームのキャプチャーの設定」画面では、取り込む対象のゲームを選択します。
このあたりは特に、OBSの設定画面とよく似ていますね。OBSを使い慣れていれば、あまり迷うことはないかもしれません。
また、自動検出機能があるので、FF14を起動している状態でこの設定画面を開くと、勝手にFF14が選択されているときもあります。
今回は、FF14をウインドウ起動している前提で選択します。
「モード」のドロップダウンボックスから、「特定のウインドウをキャプチャ」を選択。
「ウインドウ」「ウインドウの一致優先順位」が表示されます。「ウインドウ」の部分が「FINAL FANTASY XIV」になっていることを確認してください。
上手くいけば、こんな感じでゲーム画面がキャプチャされます。
「完了」ボタンを押せば、ゲームキャプチャ画面が配信管理画面に表示されます。
ただ、この状態だと、ゲーム画面の下にオーバーレイ画像が隠れてしまうので、並び順を変更して表示できるようにします。
並び順の変更は簡単で、対象のソースの行をドラッグ&ドロップで下にぐいっとおろすだけ。
上にあるものほど優先的に表示されるので、ゲームキャプチャは一番下に持っていきましょう。
移動後の表示イメージはこんな感じ。
ここまでやってようやく、ゲーム画面側が終わり。
このまま配信を始めることもできますが、ほかのシーンの設定も見ておきましょう。
02_CAMERA
Webカメラで撮影された画像や、その他のカメラソースを表示されるところ。
このシーンの内容は、デフォルトで「01_GAME」「07_GAME_ALT」に反映されるようになっています。
デフォルトでソースは「CAMERA」のみ。
ソース一覧の歯車アイコンを押すと入力デバイスを選択できます。
ポイントは、Webカメラ画像そのものだけではなく、アバター画像も使用できること。「Facerig」や「animaze」などのアバターソフトウェアを使えば、自分の顔をそのまま出すのではなく、アバターをカメラ画像として使えるというわけです。
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左:animaze、右:Facerigのアバター例 |
画像では背景を緑にしていますが、クロマキーフィルターを入れることで透過も可能です。
「CAMERA」行を右クリックして「フィルター」を選択するとソースフィルターの画面が表示されます。
左側にある「+」アイコンを押すと追加するフィルターを選択できます。
「フィルタータイプ」ドロップダウンリストから「クロマキー」を選択して、「完了」ボタンを押します。
するとこのように、緑色が透過された状態になるわけです。
同じ画面で細かな設定ができますので、必要に応じて行ってください。
03_BREAK_SCREEN
いわゆる「休憩中」の画面です。SNSアイコンなどがありますが、この設定は別の個所で行います。
【各ソース内容の解説】
- 06_SOCIAL_PANELS
シーン「06_SOCAIL_PANELS」の内容が表示されます。
- MESSAGE
画面左下のテキスト部分です。「TOP_LINE」「BOTTOM_LINE」の2行あり、
それぞれ内容を書き換えることができ、書き換えたい方のソースを選択して歯車アイコンを押すとプロパティ画面が表示されます。
<主な設定>
Googleフォントを使用:チェックボックスをONにすると、Googleフォント(Webフォント)から使用するフォントを選択できます。OFFにすると、PCにインストールされているフォントから使用するフォントを選択できます。日本語を使うときはOFFにしておいた方がわかりやすいかも。
フォントファミリー:使用するフォントを選択します。
フォントスタイル:選択しているフォントで使用できるスタイル(Regular、Boldなど)を選択できます。
フォントサイズ:フォントのサイズをスライドバー方式で設定。
テキスト:表示するテキストを入力します。上の「ファイルからの読み取り」のチェックをONにすると、テキストファイルを参照することもできます。
色:テキストカラーを選択できます。本テキストのデフォルトカラーは白。
輪郭:チェックボックスをONにすると、テキストに輪郭を付けることができます。
テキスト領域の範囲を指定する:チェックボックスをONにすると、テキストの表示領域を固定します。
幅/高さ:テキスト領域の広さをピクセル単位で指定します。
折り返す:チェックボックスをONにすると、テキスト内容を折り返して表示します。
- BACKGROUND
背景画像です。デフォルトで設定されている公式アートは実は動画で、細かいところが動いています。
04_PRE_STREAM
「配信開始前」の画面です。
ソースの構成は「03_BREAK_SCREEN」と同じです。
05_POST_STREAM
「配信終了時」の画面です。
ソースの構成は「03_BREAK_SCREEN」と同じです。
06_SOCIAL_PANELS
他の画面にも表示される、フェイスブックとTwitterのアイコンが表示されているパネル部分です。
【ソース内容の解説】
SLOT_1はフェイスブック部分(左)、SLOT_2はTwitter部分(右)です。
それぞれのグループ構成は同じ。
- ICON
スロット左側のアイコン部分。139×139ピクセルのアイコン画像ですので、同じ画像なら差し替え可能。 - ACCOUNT
スロット内のテキスト部分。他のテキストソースと同じ方法で書き換え可能。 - BACKGROUND
背景のフレーム画像。
07_GAME_ALT
ゲーム画面表示用ですが、全体にゲーム画面を表示するのではなく、小さく画面を表示して、チャット内容も配信画面内に移すことができるものとなります。
【ソース内容の解説】
- 06_SOCIAL_PANELS
シーン「06_SOCAIL_PANELS」の内容が表示されます。 - Chat Box
Streamlabsのウィジェット「Chat Box」が設定されています。使用する設定になっていれば、ログインしているストリームでのチャットやコメント内容が右側の縦長の枠内に表示されます。 - FOREGROUND
背景画像です。外側の枠やカメラ枠もまとめて1枚の画像になっています。 - 02_CAMERA
シーン「02_CAMERA」で設定した内容が表示されます。
なお、こちらのシーンも、ゲームキャプチャがソースに含まれていないため、ソースを追加してサイズを調整する必要があります。
ゲームキャプチャソースが追加されていれば、それを「既存のソース」として追加することができるので、細かな設定を再び行う必要はありません。
ソースを追加したら、表示順を一番下にもってきて、大きさをドラッグ&ドロップなどで調整します。
ソースを選択すると表示される枠線に表示されている「■」をドラッグすることで大きさを調整できます。
また、ソース画面自体をドラッグ&ドロップすることで一も調整できます。
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調整後はこんな感じ |
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また、各シーンを移動する際に、別の絵が差し込まれる演出ですが、こちらはシーントランジション「スティンガー」で実現されています。
シーン一覧の上にある歯車アイコンを押すと「シーン トランジション」という画面が表示され、内容を確認することができます。
その他、必要な設定
ここまでの各シーンの内容確認&設定で、配信を行うための準備はほぼ終わりました。
あとは、配信を行うだけではありますが、その前にSLOBSそのものの設定を確認して、配信先が正しいかどうか、入力するオーディオソースやマイクソースが正しいかなどを確認しておきましょう。
設定画面で、右下のテキストが「Log In」になっている場合はクリック。
接続画面が表示されるので、使用する配信プラットフォームを選択してログイン処理を行います。
この処理を行っておくことで、配信開始時にストリームキーをコピー&ペーストする必要がなくなるので便利だったりします。
その他、出力設定やオーディオ設定を確認して設定すれば、あとは配信管理画面右下の「ライブ配信を開始する」ボタンを押すことで配信開始直前画面になります。
Youtubeの配信開始直前画面では、「イベント」ドロップダウンリストから選択することで、配信予定として設定しておいた配信場所を選択することもできます。そのほかの設定は、Youtube Studioの設定と同じです(英語表記ですが…)。
Twitchでログインしていた場合は、タイトルやゲーム名、タグを指定するくらいですね。
また、どちらの場合でも「ストリームを共有」という箇所があり、Twitterアカウントを連携することで配信開始時にツイートを自動で行えます。
一通り設定を終えたら、「確認&ライブ配信の開始」ボタンを押すと、配信が始まります!!
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というわけで、この「OBS配信パック」、Twitch用とうたってはいるものの、YoutubeLiveでも同じように使用することができます。好みの配信プラットフォームで配信を楽しんでください。
また、配信パックの「ASSETS」フォルダには、画像や動画などがパーツごとに収められているほか、一部画像テンプレートなどにはpsdファイルもついていたりするので、カスタマイズが行いやすいようになっていますので、いろいろといじってみて、自身に合った配信画面を構成してみましょう。
※本オーバーレイを使っての配信を行ってみたのが、以下のYoutube配信となります。
各画面の表示も試しているので、どのシーンを配信に使えばいいか、などの参考にしてください。
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